日本化学会の環境・安全推進委員会主催の環境・化学教育に関するシンポジウムにて講演をしました。講演内容は,「日本環境化学会によるジュニアサイエンティスト育成の取り組み 高校環境化学賞について」の紹介でした.
高校環境化学賞は,高校生のクラブ活動などによる環境問題をテーマとした調査、研究活動を対象として、応募された調査報告の中から優秀な作品を表彰するという取り組みを2001年から継続しきました.実施形態が度々更新され,現在では右図のように,論文審査と学会でのポスター発表を経て受賞者を決定するようになっています.
高校環境化学賞への論文投稿は過去10年間(2013〜2023)で216報でした.左図はその論文タイトルのテキストマイニングをした結果です.高校生の関心が,(1) 身近な環境問題に着目し,(2) SDGsの視点から,(3) 科学で問題の解決・改善に向いていることが読み取れます.この取り組みを通じて,一人でも多くの若者がサイエンスへの興味を持ち,社会を支えるサイエンスの推進者へと育ってくれることが期待されます.
- 第16回環境教育講演会(シンポジウム)について(日本化学会 環境・安全推進委員会のページ)
- 高校環境化学賞について(日本環境化学会のページ)