環境応答生物学研究室

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2005 | 2004以前
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▼研究概要▼small logo

藻類など光合成生物の環境への応答の解析

植物は環境変化にどのように順化適応しているのかというテーマを柱に、緑藻、ハプト藻などの真核微細藻類 (主に植物プランクトン)やシアノバクテリア(ラン藻)を用い、植物細胞におけるさまざまな生命現象の分子レベルでの解明をめざしています。現在、特に力 を注いでいるテーマは以下の通りです。

微細藻類に及ぼす環境要因の影響・・・・環境からどんな影響を受けますか? 培養中の二酸化炭素濃度や温度、光、乾燥さらにヒ素が微細藻類にどのような影響を及ぼすのかについて解析しています。  気生藻についても調べています。

軟体サンゴ共生藻の単離培養・・・・軟体サンゴは共生藻とどんな関係ですか? 本学部生物有機研究室(井口和男教授)のクラブロン研究に加わる形で、軟体サンゴ・クラブラリアの共生藻がクラブロンの合成に関与しているかどうか調べています。

微細藻類におけるデンプン合成機構・・・・微細藻類の持つデンプンの分子構造は? デンプンの性質とその合成関連遺伝子の解析を行っています。シアノバクテリアのデンプンはラン藻デンプンとよばれ、分子構造が動物のグリコーゲンと似ています。一方、緑藻は高等植物と分子構造が似たデンプンを蓄積しています。

チラコイド膜酸性脂質の生理的機能・・・・膜タンパク質は脂質の影響を受けますか? 光合成電子伝達の場となっているチラコイド膜には、スルフォキノボシルジアシルグリセロールとホスファチジルグリセ ロールの二つの酸性脂質が存在します。その酸性脂質が光化学系IIの機能に重要な働きがあることが最近明かになってきました。

ハプト藻の円石形成(石灰化)機構・・・・細胞表面にカルシウムの殻を持つのは? ハプト藻の1種プレウロクリシスは単細胞の光合成生物ですが、細胞のまわりに炭酸カルシウムの殼を持っています。その殼の形成機構を明かにするために、さまざまな角度から解析しています。

シアノバクテリアにおけるグルコース利用機構・・・・シアノバクテリアにも光合成の光のほかに弱い光が働いています! Synechocystis sp. PCC6803はシアノバクテリアとしては珍しく、グルコースを利用して生育することが可能です。しかし、 完全な暗条件ではしばらくして生育が停止します。わずかの光を時々当てると生育が維持されるのですが、そのメカニズムを調べています。

微細藻類の利用研究・・・・微細藻類は私たちに有用な生物となるでしょうか? CO2固定装置の開発をはじめ、微細藻類やシアノバクテリアの利用を目指した研究も進めています。

 

 

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