則次特定助教の論文がCell Reports誌に掲載されました。リジン長鎖アシル化による新規転写制御機構の発見〜転写因子TEADを標的とした新たながん治療法開発に期待〜

則次特定助教が筆頭著者の論文が発表されました。

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ポイント

・転写因子TEADの新しい翻訳後修飾としてリジン長鎖アシル化を発見しました。
・TEADのリジン長鎖アシル化は、近接したシステイン残基を介した分子内転移によって引き起こることを明らかにしました。
・リジン長鎖アシル化は転写共役因子であるYAPおよびTAZとの結合活性を増強することにより、TEADの転写活性に寄与することを明らかにしました。
・リジン長鎖アシル化を阻害する化合物はTEADの活性を抑制することが期待でき、抗がん剤として有望です。

雑誌名Cell Reports

論文名Lysine long-chain fatty acylation regulates the TEAD transcription factor

著 者Kota Noritsugu, Takehiro Suzuki, Kosuke Dodo, Kenji Ohgane, Yasue Ichikawa, Kota Koike, Satoshi Morita, Takashi Umehara, Kenji Ogawa, Mikiko Sodeoka, Naoshi Dohmae, Minoru Yoshida, Akihiro Ito

論文情報

Doi:10.1016/j.celrep.2023.112388
Web:https://www.cell.com/cell-reports/fulltext/S2211-1247(23)00399-6