食品科学研究室の教授に就任した熊沢先生にインタビューしました。

 

 

Q: 応用生命科学科でどのような研究を進めて行こうと考えていらっしゃいますか?

食べるということは人が生きていく上でとても身近で、体のみならず心の健康にも重要なことです。そしてその食べ物(食品)は、「おいしい」ことが重要です。「おいしさ」は味や香り、食感、色調、健康状態、周囲の環境など様々な要因で決められています。私たちはこのうち食感(物性)に着目していきたいと思います。食材は様々な調理や加工などを経て変化していきますが、その際にどのような変化が起きているのか、またより価値のある物性にするためにはどのようにしたらよいのか等を様々な食品素材を材料に調べていきたいと思います。そのような食品物性を変化させるツールとして、酵素や発酵技術を中心に進めていきたいと思います。また、少し領域は異なりますが、未利用資源の食品としての有効活用や食品原料の高付加価値化や確保のための技術開発にもチャレンジしてみたいと思います。

 

Q: 先生はどんな高校生でしたか?

比較的おとなしく、目立たない高校生であったと思います。少しその傾向が変わったのは、部活動の影響だと思います。私の通っていた高校はいわゆる文武両道をモットーとする学校で、ラグビー部に入って毎日の練習を続けていくうちにそのスポーツの特徴のせいかもしれませんが、前向きになり、社交性もついていったのではないかと思います。ですが恥ずかしながら勉強のほうは完全に落ちこぼれの部類だったと思います。大学入試も最初から浪人するつもりでしたから。そういう意味ではあきらめの良い高校生だったかもしれません。

 

Q: 高校生に一言お願いします。

高校時代はあっという間に過ぎ、そして次の環境に変わっていきます。時間がたてば周囲の友達も先生も変わっていくものです。生きていくことはマラソンのようなものであり、最初に先頭を走っていた人が最後までトップでいるかどうかはわかりません。今をあまり気にしすぎることなく、また焦らずに、自分が大切だと思うことや行ってみたいことに取り組んでください。少なくとも勉強は大切なことです。

 

Q: そしてどんな大学生活を送られましたか?

ちょっとしたきっかけで体育会のヨット部に入ってしまいました。練習がきつく、いつも辞めることばかり考えていながら結局4年間続けてしまいました。学部4年間の間はあまり勉強しませんでしたが、成績は悪くはありませんでした。しかし、勉強していないのは実感していたので、大学院では一所懸命勉強しました。そのことが研究職として勤めるきっかけになったのだと思います。

 

Q: 卒研生に望まれることがありましたらお願いします。

最初は教わり、まねをしていくことから始まると思います。その中でやがて自分なりの工夫や発想、アイデアが必ず出てくると思います。これまでにないことに取り組むことできれいにまとめられなくなることがあるかもしれません。ですが研究は新たなことに取り組むことだと思います。オリジナリティや自分らしさを研究面でも大切にしてほしいと思います。

 

Q: 好きな言葉・座右の銘等ございましたら教えて下さい。

松下幸之助さんの言葉だと思いますが、「鳴かぬならそれもまたよしホトトギス」という言葉があります。これは、鳴かないホトトギスを殺してしまう織田信長、鳴かせてみせる豊臣秀吉、そして鳴くまで待つ徳川家康とは異なる考え、表現をしているものです。すなわち、鳴かないホトトギスでもよいのである、それぞれの個性や自分らしさを大切に、という意味だと思い、好きな言葉の一つです。

 

Q: 研究以外でご趣味等ございましたら教えて下さい。

趣味というほどではありませんが、運動不足になりがちなので、休日はロングウォーキングをしたり、近所のスポーツセンターに行ったりしています。また飲食は好きですので、果実酒や料理なども作ったりしています。また、いつか楽しみとしてヨットに乗りたいと思っています。