第6回生命科学セミナーが開催されます。

第6回 生命科学セミナーをご案内いたします。
多くの皆様の参加をお待ちしています
 
 
第4回生命科学セミナー
日時: 11月14日(水)17時〜
場所: 研究3号棟12階 セミナー室 G
 
演題1
古川 真帆さん
細胞制御医科学研究室 D3
「 KintounとH10BH-BPの機能解析」

 
【背景•目的】H10BH-BPは、H10BHと相互作用する因子としてYeast-two-hybridにより同定された新規タンパク質である。H10BH-BPは、繊毛形成に関与するKintounのC末端側部分配列に相当することが分かっている。しかし、H10BH-BPとKintounの機能の詳細について不明な点が多い。そのためこの2つの因子の機能解析を目的として本研究を行った。
【結果】Kintoun 5’領域は、繊毛形成に関与し、H10BH-BP(Kintoun 3’領域)とは機能が異なる可能性があることが強く示唆された。Kintoun/ H10BH-BP KDにおける細胞形態への影響を検討したところ、核が三日月状に変形しているものが多く確認された。その形態がXenopus卵抽出液DNA複製系においてTOP2A(Topoisomerase 2a)を免疫除去した際の核の形態異常と類似していた。また、細胞内でKintoun/ H10BH-BP KDによってTOP2Aの発現量が減少を示した。これらの結果からTOP2AとKintoun/ H10BH-BPの関与が推測された。TOP2Aは、DNA 転写および複製で生じる染色体凝縮、染色分体分離、ねじれ緊張からの解放に関与することが報告されており、Kintoun/ H10BH-BPはこのTOP2A活性の促進を示した。
【結論】これまでの結果から、KintounとH10BH-BPは異なる機能をもっており、H10BH-BPは、TOP2Aの活性に影響を示すのではないかと推測される。
 
 
演題2
 森河 良太 先生
 生命物理科学研究室  講師
「 走化性を考慮した線毛を持つバクテリアのtwitching運動の研究」

 
 緑膿菌や高度好熱菌などの桿菌(棒状バクテリア)は,菌体頭部から生えたIV型線毛の先端をスライドガラスや動植物の表皮などの硬い表面上に吸着させ,それを縮退させることによって表面上を移動している.これはtwitching運動と呼ばれ,菌体を表面上に横倒しにして前進する移動(crawling)と,菌体を直立させて小刻みに移動する移動(walking)の2種類が知られている.この2種類の移動様式は同一個体において見られ,walkingについては菌がバイオフィルムを形成する際に,バイオフィルムの形状に影響を与えると考えられている.
 我々はこれまで,表面に吸着しながらtwitching運動を行うバクテリアのシミュレーションを,ストークス動力学モデルを用いて行ってきた.その結果,線毛の数または表面と菌との吸着力が,crawlingとwalkingの切り替えに関与していることを示した.このセミナーでは,これらのバクテリアの運動モデルに走化性を与える機構を加え,走化性が2つの移動様式に与える影響を解析した.その結果,一般的にwalkingによる移動よりもcrawlingによる移動の方が,走化性物質の探索能力が高いことが示唆された.
 
問い合わせ先:
生命科学セミナー担当
分子生化学研究室 柳 茂
 
今後の開催予定;
12/12(水)
内田 吉美さん(免疫制御学 D3)、熊田 英峰 先生(生命分析化学)