セミナーのお知らせ |
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日時: |
10月 6日(金)17:00〜 |
場所: |
研究3号棟12Fサロン |
講師: |
松下 正之 先生 三菱化学生命科学研究所 グループリーダー |
講義題目: |
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講義内容: |
神経細胞は、伝達物質などにより細胞内カルシウム濃度が時空間のレベルで厳密に制御されている。このカルシウム変動が学習・記憶の生理的な中枢機能発現に極めて重要である。一方、グルタミン酸などの興奮生伝達物質による細胞内カルシウムの異常上昇は、神経細胞死を引き起こす『毒』として作用する。 私たちは、カルシウム依存性のリン酸化反応がミトコンドリア動態を制御することにより、神経細胞の生死を決めていることを発見した。これらの、ミトコンドリア動態を制御する詳細な分子機構について紹介したい。また、私たちが同定し、研究を継続して行ってきたカルシウムチャネル共有型キナーゼ(ChaK/TRPM7)についても、神経細胞死との関係が明らかになりつつあり、この分子の構造制御機構についても報告したい。
参考文献
1.
Kozak JA et al., Charge screening by internal pH and polyvalent cations as a mechanism for activation, inhibition and rundown of TRPM7/MIC channels.
2.
Matsushita M et al., Channel function dissociated from kinase activity and autophosphorylation in TRPM7/ChaK1.
3.
Yamaguchi H et al., Crystal Structure of the Atypical Protein Kinase Domain of TRP Channel with Phosphotransferase Activity.
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皆様のご来聴を歓迎します。 |
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問い合わせ: |
分子生化学 柳 茂 |