内田ゼミ

   〜分子生命科学科〜

全員




私達は、毎週木曜日の4時限目に、3号館3階の生命分析化学研究室にて

5人で内田達也先生のもとで実験、検証しています。

そして今回、ヒトの皮膚モデルを使用して、メラニン合成阻害作用のある物質について調べました。




テーマ

抗酸化作用のある物質を用いてメラニン合成阻害物質についての検証




前書き

まず私達は皮膚に関連する疑問点や悩みなどを挙げてその中で興味を持ったことについてディスカッションしました。

そして、ディスカッションの結果、シミについて調べることにしました。

調べたら、シミの原因となるメラニンの合成を阻害する物質がいくつか存在することがわかりました。

メラニンの合成を阻害する物質は抗酸化作用を持っている物質でした。

その中から、身近にあり、まだ広く知られていないであろう物質を選び実験しました。




実験に選んだ物質

①コウジ酸……メラニン合成阻害がよく知られている物質です。これは、他2つとの違いを比較するために使用しました。

②クルクミン……抗酸化作用を持っています。主にウコンに含まれています。

③リコピン……抗酸化作用を持っています。主にトマトに含まれています。


今回はこの3つの物質を使用して実験を行いました。

そして、もう1つなにも暴露しないコントロールと呼ばれる細胞を用意しました。

このコントロールは物質を暴露した皮膚と比較するために一緒に培養しました。




実験

実験内容

メラノサイト含有ヒト3次元培養表皮モデルを用いて上の3つの物質を溶解したものを暴露しました。

2週間にわたり、ヒフの培養と物質の暴露を続けました。

2週間後にヒフ細胞をMTTアッセイして、生細胞数をカウントしました。

その後ヒフを溶解させて、メラニンを抽出して、メラニン量を算出しました。


実験の流れ

①サプリメントのリコピン、クルクミンを切り取って採取しました。

ウコン

②採取したものと、コウジ酸をPBS溶液に溶解させました。

③溶解させたものをヒフに暴露しました。

暴露中

④そして、これを2週間続けました。

⑤MTTアッセイを行うと、ヒフが紫色に染まりその紫色が濃いほど、細胞が生きているということになり、そしてイソプロパノールで抽出し、吸光度を測りました。

⑥メラニン量を算出するために、酵素(Protain K)を加えて一晩温めました。そしてそれに、クロロホルムとメタノールの混合液を加えメラニン色素を溶かしました。

⑦溶かした試料の吸光度を測り、メラニン量を算出しました。




実験結果

生細胞

noudo

せ

細胞の画像はコチラ




考察

今回、1種類につき、3つの皮膚細胞に暴露して、その平均値を出しました。

それにより、結果に正確さが得られたと考えています。

すべての試薬で、メラニン合成阻害に効果があることがわかりました。

また、生細胞率もすべてほぼ100%なので、コウジ酸、クルクミン、リコピンは人の皮膚細胞を破壊しないので、害がないと考えられます。

よく効くと知られていたコウジ酸よりも、クルクミン、リコピンのほうが効果があることがわかりました。

クルクミンが一番メラニン合成阻害に効果があるという結果になりましたが、標準偏差が大きいので、効果にバラつきがあると考えられます。




♡お♡ま♡け♡