海底熱水地帯の微生物の研究
進化の研究では特に生命進化初期に焦点を当てて研究している。地球は今から45.5億年前に誕生し、その数億年後には生命は誕生したと推定されている。誕生した生命は海底の熱水地帯に生息していた可能性が高い。そこで、海底熱水地帯の好熱菌、
超好熱菌
の遺伝子解析、培養を行っている。地球最古の生き物が実験室で培養できれば素晴らしい。

マリアナトラフ海底熱水噴出孔の写真
無脊椎動物の進化の研究
微生物や無脊椎動物の
分子進化を調べている。化石の残らない生物の進化は未知の部分が多い。ミトコンドリアゲノムの解析から無脊椎動物進化を解明する。
現存する生物の遺伝子を元に、いまから40億年前の祖先生物の遺伝子を推定することができる。祖先生物の遺伝子を作ることから、地球最古の生物の姿を明らかにしようとしている。40億年前の生命はどんな生物だったのだろうか。
酵素は鏡像異性体を認識可能なタンパク質触媒と考えることができる。その工業利用をめざして、
低温適応機構の解明や基質特異性変換など、好熱菌を利用した進化分子工学にとりくんでいる。耐熱性を保持したまま活性を上昇させることに成功している。
バイオナノテクノロジー
政府は21世紀の4つの科学研究課題を選定した。その一つがライフサイエンスであり、もうひとつがナノテクノロジーである。好熱菌のタンパク質は大変強いので、これをナノテクノロジーに使わない手はない。好熱菌のタンパク質を利用してタンパク質ナノブロックを作っている。究極的にナノマシン、ナノエレクトロニクスをめざす。

バイオナノテクノロジーの材料としている好熱菌タンパク質と人工耐熱性タンパク質
Copyright(c) 2005-2008 細胞機能学研究室. all right reserved.