Language Programs

どのぐらい英語を知っていればいいのでしょうか

中学や高校で英語を科目として学んでいると、英語の習得の目的がクラスでよい成績を取るとかセンター試験や他の入試で高得点をとり大学に入学するため、など英語の習熟度は点数化されて表されます。点数化することである目的は達成できるのですが、学習者個人としての達成度を考えると自分がいったい英語で何ができて何ができないのか、なかなか把握できません。TOEIC、TOEFL、ELTSなどのテストもその点においては、漠然としています。

最近東京外語大学の先生たちが中心になってまとめたものにCEFR-J(http://cefr-j.org)があります。これは、ヨーロッパで作られたCEFR(欧州共通言語参照枠)を日本での英語学習者用に記述したものです。CEFR-JのCan-do listを使って、英語を使って何ができるのか、自分で判断することもできます。言語習得の目標を試験の数値という抽象的なものにするのではなく、具体的に何ができるようになるのかというものにする方が、大学生にとっては、分かりやすいかもしれません。

日本語になっているCan-do listがありますので、自分の英語力がどの辺にあるのか確認してみましょう。

Academic English

新しい概念を学ぶための英語プログラムです。日本語で分かっていることを英語に訳すのでは、知識の量は日本語で与えられたものだけに限られてしまいます。現在の社会においては、英語で記述された情報の量は他のどの言語よりも多く、英語を知っていれば、より多くの情報にアクセスできます。

日本語に翻訳された情報は、翻訳の過程でどうしても少し古くなってしまいます。ICT技術が進んだ現代では、英語を知っている人は、より多くの情報に触れることができ、研究の面からもビジネスの面からも有利になります。だから、4年生や大学院生が所属する研究室では、英語で論文を読むセミナーが行われますし、多くの企業では、TOEICなどの検定試験を積極的に社員に受験させて、英語習熟度を高める努力をしています。

Academic English (AE)では、AE4の終了時には、CEFR-JのBレベルを目指しています。