特集の紹介 『絡み合い、伝え合うオルガネラたち~膜接触を介した新しい輸送メカニズムと疾患』 

 オルガネラが他のオルガネラと接触し、脂質やCa2+の輸送を行っていることは以前から知られていたが、近年、オルガネラ上のタンパク質が接触部位を通じて相対するオルガネラ上のタンパク質の機能を制御していることがわかってきた。その結果、オルガネラの定義は、「独自の機能を発揮する孤立した膜区画」から「接触を介して協調して機能する動的な膜区画」に変化しつつある。膜接触部位は、炎症、2型糖尿病、神経変性疾患、微生物・ウイルスの感染などとも密接に関係している。本稿では、目覚ましく発展しつつあるオルガネラ間コミュニケーションの概要を紹介する。