2015高校教員対象生命科学の誘いを開催しました

8月23日(日)オープンキャンパスの開催日に、高校教員対象生命科学への誘いが催されました。

 

午前10時より、13人の先生方が集まり、“ショウジョウバエを用いた行動実験:~遺伝子-神経回路-行動の関わりを見る~”というテーマで、実験を行いました。本実験は、今年度からの学部3年生の実習でも行われている実験のダイジェスト版で行いました。全員が生物を担当されているか、経験のある先生方で、教科書にも載っているモデル生物ショウジョウバエということで、興味を持って来られました。説明の後、まず、幼虫を用いた走化性行動実験を行いました。幼虫が匂い物質を感知して誘引されるかどうか調べる実験です。2種類の匂い物質に対する野生型と匂い受容体突然変異体の行動を測定しました。幼虫を20匹ぐらい集め、寒天プレートの中央に置き、両端に匂い物質を滴下した濾紙と溶媒のみの濾紙をおき、5分後幼虫がどこにいるか数を数えるという実験です。皆さん、幼虫が動く様子を、興味津々に観察されていました。2種類の匂い物質のうち1つは強い誘因性を持ち、もう一つは、どちらかというと忌避性であると知られていましたが、皆さんそのような結果がきちんと見られ、また、匂いを感知できない匂い受容体突然変異体では、走化性行動は有意に見られない、という結果も得られました。この実験は高校生でも容易にできそうなので、今後何か使えないかな?という声があちこちで聞かれました。

 

昼食前に脳神経機能学研究室を見学されました。皆さんショウジョウバエを解剖する話に興味津々でした。昼食後、図書館で解体新書を見た後に、午後の実習を開始しました。午後は、ショウジョウバエの求愛行動の観察です。最新の温度遺伝学を用い神経活動を操作した動物の行動変化を観察しました。この実験はデモンストレーション形式で行いましたが、何人かの先生には挑戦して頂き、うまくハエをチェンバーに移動することができました。

 

その後、15時45分から修了式を行い、深見学部長から修了証が手渡されました。アンケートでも、期待通りの楽しい実験だった、という多くのお言葉を頂き、一日の疲れも吹っ飛ぶうれしさでした。先生方の今後の教育活動にもほんの少しはお役に立てたかもしれず、これからも機会があれば、様々な交流活動ができればと思う一日でした(文責 森本)。

 

求愛行動の観察1

求愛行動の観察2

求愛行動の観察

 

幼虫の実験

幼虫の実験